ROADSTER GARAGE ロードスターガレージ

ミウラ・イオタ・2000GT スーパーカーレプリカのロードスターガレージ

製作ブログ

蘇る夢の軌跡

「週間プレイボーイ」で 紹介していただけました。

今週は 月曜日が休日の上 第四土曜日ですので定休日となりますから 実質稼働日が4日間ということもあり スケジュール的に 大変厳しい状況でしたが 何とか 予定通りの作業進行を完了することが出来ました。

しかし 今月は 異常なほど 休日が多く 連休ばっかりで ほんと 仕事になりませんね。

ですが 従業員の皆には いつも 安給料ながら 一生懸命 頑張っていただいておりますし 働き過ぎても 爺さんばかりの少人数の会社ですので 体力的に厳しいのですが それにしても 毎週 連休状態では トホホとしか良い様が無いですね

今回の改良は すべての作業が 事前に改良作業方法を試行錯誤の上 製作シュミレーションの上 決定してから作業しておりますし 作業順も決定して作業しておりますので 無駄が無い作業を行わせていただいておりますし 当社独自の「ながら作業」 要するに 一個の作業を行いながらも 乾燥時間などの待ち時間を利用して 別の作業を同時進行で行うことを心がけて作業させていただいておりますので あたかも 簡単に進行しているように 皆様は思われると思いますが 実際は こんな簡単に短期間での改良製作は ほとんど無理な状況でして 通常ならば この一ヶ月間の作業内容ならば 3台同時製作の関係から ご覧いただいていない作業も同時進行しており 半年は必要な作業だと思います。

とはいえ 現場での作業は 急ピッチな分 過酷でして なまった体にはキツク 腰が弱いため 毎日のシップ薬と休日のマッサージで 何とか頑張っていますが 体重も一ヶ月で3キロダウンしましたし 筋肉量も増えましたので 56歳を迎えた爺さんには良いリハビリ状態となっている様でして おかげさまで 今年の夏はTシャツを着ても おなかが出ないですみました。

今週は24日に 集英社様の「週間プレイボーイ」で 見開きで 当社の記事を搭載していただけておりまして 早速 本を見たというお客さんのご来店もあり ありがたい限りですし このところ メディア関係の皆様が多数 ご協力していただけており 感謝するばかりです。

よろしければ 是非 記事もご覧いただければ幸いです。

肝心の改良作業ですが 今週は 何とか メス型製作準備を完了させ 少しでも メス型作成作業に入らせていただきたいと思っておりましたが 無事に 予定の作業まで作業進行させていただくことが出来ました。

動画の説明の中で よくフランジという言葉が出てまいりますが このフランジとは何かと申しますと 製品の型にもいろいろありまして たとえば フェンダーなどのように表面だけの型を取る場合と ドアーの様にドアー表面と裏面の両方を取る場合がございます。

前者のように 表面だけをとる場合 パーツの端の部分まで綺麗な製品を仕上げるのは 端の部分ギリギリで型を製作しても製作可能ですが その場合 FRP積層して製品製作の場合 型から はみ出たFRP繊維の重さで端の部分が 型から浮いて硬化したりする場合があり それでは 良い製品になりません よって 製品の端の部分にフランジを立てることで 端の部分を延長したメス型にしてやれば 製作の際 フランジ部分まで積層してやることで 肝心な製品の大切な端部分を浮き等の無い確実な製品として製作可能となり 硬化後 余分なフランジ部分を削除すれば 完全な製品が製作可能となります。

また 後者のように 表面と裏面を製作し その後 合体するような場合 合体の位置がズレル事が多々考慮されますので 接合面にフランジを立てて 表面と裏面 おのおののメス型を製作した後 フランジでネジ固定して合体することで ズレの無い製品が製作可能となりますし 前者同様 端の部分も確実に製作可能となります。

ほかにも たとえ一方方向の型取りの場合でも FRP製品は硬いため 一定方向にしか製品は型から抜くことは出来ませんので 形状によっては 形の方向に合わせてフランジを立てて 何分割かに分解可能なメス型にしておかないと FRP積層完了後 製品を型から抜こうとした場合 型から抜けなくなってしまいますので 当然 フランジが大切なパーツとなります。

しかしながら このフランジ製作は 単純な作業ですが 大変手間の掛かる作業です。

何故かと申しますと フランジを立てる箇所は 直線である場合は少なく ほとんどの場合 曲線ですし その曲線にピッタリ合って 隙間の無いフランジにしないと 肝心な製品が このフランジの部分が汚なく仕上がったり 形が変わってしまうため 製品に密着し隙間がない様に しっかりと製作しなければなりません。

よって 確実なカーブを写し取ってフランジをカットした上で 製品に接着し 製作しなければならないため この作業は やってみないとわかりませんが 一番難しい作業ですし 非常に手間の掛かる作業なのです。

今回は ドアーパネルは裏表の製作ですし フロントマスクもタイヤハウスのエッジ部分の関係もあり 1個のメス型にしてしまうと製品が抜けないなるため 割り型として2個のメス型にすることにしております。

フランジ完了後 片面づつ 型用ブルーゲルコートを塗装 その後 FRP積層を行い完成させていく予定です。

ゲルコートに関しましては 特にマスターモデルに直接FRP積層して型製作しても良いのですが FRPは化学反応製品のため ツルツルの表面にFRP積層してもFRP繊維の模様が 多少 表面に現れることがございますので 予め表面仕上げとしてゲルコートを塗装してやり その後 FRP積層する事にしております。

ゲルコートも 実際には 商品用ゲルコート(2液性)と メス型用ゲルコート(3液性)がございます。

型用の場合 当社は わざとブルーに色分けして区別可能にしてありますが 3液性のタイプを使用しており 硬化剤だけではなくコバルトを加えることで より硬い 化学反応に強いゲルコートを塗装させていただいております。

簡易型ですので 通常の製品用のゲルコートでも良いのですが 型用の場合 製品を沢山 製作して行きますので 製品製作の際 FRP積層を繰り返し 型内で硬化することでFRP樹脂の化学反応に反応して 変形を起こしてほしくないので 変形に強く硬い 型専用のゲルコートを使用させていただいております。

来週は ドアー及びフロントマスク改良部分のメス型完成 そのメス型をもとに製品製作の予定ですし 同時進行で3号車のフロントマスク固定とフェイスアップを行う予定です。

また 2号車のバックドアーが装着完了しましたので ボディーと綺麗に表面がつながるように表面の加工に入りらせていただこうと思っております。

ドアーも型製作完了後 2号車に装着し ルーフ及びリヤーサイド三角窓の部分の加工および新規製作に入られていただこうと思っております。

本日までの作業動画です 是非 ご覧ください!

先ほどアップしたのは途中からでしたので 再度アップしなおしてあります

http://youtu.be/A-pUv_oU8QQ